作:はと(HARUKAZE)
     

第一話「宮瀬未尋×黒木未知」の場合
あ、あのっ、はじめまして

はい。こちらこそ、初めまして

実はその、今日は折り入ってお願いがありまして

待ってください。その顔、もしかして

わかるんですか!?

ずばり、お腹がすいてる、ですね

うわー! すごいです! あとはあとは!?

え? あと?

はい! お腹が空いてるのと? あとは何だと思います!?

宿題が終わってない、とかでしょうか?

なっ、なんでわかるんですか! あとは!?

お腹が空いてて、宿題が終わってなくて、あとは、うぅん……
なんでしょう、筋肉痛、とか?

惜しい!

惜しい……?

正解は肩こりでした。肩、こりませんか?

えっ、あぁ、肩こりですか? あまりなったことは――

大きいのに?

大きい?

じーっ

ち、ちょっと、やめてください、どこ見てるんですかっ

大丈夫ですよ。わたしも大きいと言われるので、気持ちはわかります

や、やめませんか、胸の話

黒木さんは真面目ですねー。あっ、ネコが寄ってきた

えっ、動物に好かれるんですか?

はい、なんか、どんどん寄ってきちゃうんですよねー

…………(羨ましげな視線)

ん? どうしました?

いえ、羨ましいなぁと思いまして……

羨ましい?

はい。私はどれだけ頑張っても、未尋さんみたいには

でも、ここまで大きくなりすぎると逆に大変ですよ?

胸の話はしてませんって!

もしよかったら、一緒にどうですか?

あ、猫! わわ、どんどん集まってきます

おー、まだまだ来る

…………(恐る恐る手を伸ばす)

あ、逃げちゃいましたね

うぅぅ……悲しいです……

まぁまぁ、こういう日もありますよ





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